パソコンが扱うデータ
パソコンは、与えられたデータを、与えられた作業手順に従って加工する装置です。
パソコンが内部で扱うデータはデジタルデータです。 デジタルデータは、論理的には、2進数で表現することができます。 2進数は0と1とだけを並べた有限列です。 そして、電気のプラス・マイナスの状態や、その他の方法によって実現されます。
デジタルデータは2進数ですので、上に述べたデータの加工とは、 論理的には2進数における演算を行うことを意味します。
パソコンが扱うデータは、次の3つに分けることができます。
- 作業手順を示すデータ(命令)
- 加工すべきデータのありかを示すデータ(アドレス)
- 加工されるデータそのもの
作業手順を示すデータのひとつひとつを命令と呼び、命令の集まりをプログラムと呼びます。
ハードウェアの構成
パソコンは、ハードウェアとソフトウェアとに分けることができます。
ハードウェアとは、データの入出力や加工を行う装置の実体を指す言葉です。 それに対して、ソフトウェアとは、ハードウェアに作業手順を示すプログラムです。
パソコンのハードウェアとしての機能は、制御機能、演算機能、記憶機能、入力機能、出力機能の5つに分けることができます。
機能 | 内容 |
---|---|
記憶機能 | データを記憶する(データは2進数として扱われる) |
制御機能 | 命令を解釈し、それに従ってハードウェアを制御する |
演算機能 | データを加工する(2進数の演算の実行) |
入力機能 | データを入力する(さまざまな入力形式を2進数へ変換) |
出力機能 | データを出力する(2進数をさまざまな出力形式へ変換) |
それぞれの機能を担う装置を制御装置、演算装置、記憶装置、入力装置、出力装置といいます。
主記憶装置と補助記憶装置
記憶装置はさらに、主記憶装置と補助記憶装置とに分けることができます。
主記憶装置は、演算装置や制御装置と直接データのやりとりをするためのものです。
補助記憶装置は、主記憶装置の補助や、データの長期的な記憶を目的とします。