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サウンドカード

スピーカなどの外部のオーディオ機器とパソコンとで音声データをやりとりするための拡張カードがサウンドカードです。

現在、サウンドカードは、PCIインターフェースに対応したものが主流です。

サウンドカードは、主にサウンドチップとコーデックとから構成されています。

サウンドチップは、サウンドカードの心臓部に当たる部品です。 音声データの入出力、再生、録音などの機能を持っています。

コーデックは、音声データのデジタルからアナログ、あるいはその逆の変換を行うための部品です。

PCM

PCM(Pulse Code Modulation:パルス符号変調)とは、 アナログの音声データをデジタルデータに変換する方式のひとつです。

PCM方式で作成されたデジタルデータの品質は、 サンプリングレートと量子化ビット数によって決まります。

例えば、音楽CDはPCM方式を採用しており、 サンプリングレートは44.1kHzであり、量子化ビット数は16ビットです。

サンプリングレート

アナログの音声データを一定の周期でデジタルデータに変換することをサンプリングといいます。

サンプリングレート、あるいは、サンプリング周波数とは、 音声データをPCM方式でサンプリングするときに、 1秒間に何回サンプリングするかをHz単位で表した数値です。

たとえば、サンプリングレートが44.1kHzであるとは、 1秒間に44100回サンプリングすることを意味します。

サンプリングレートが高いほど音質は向上しますが、その分だけデータ量も増えます。

量子化ビット数

量子化ビット数とは、PCM方式で音声データをサンプリングするとき、 1回あたりにサンプリングした音声データを何ビットのデータとして表現するかをビット単位で表した数値です。

量子化ビット数が大きいほど音質は向上しますが、 その分だけデータ量も増えます。

S/N比

S/N(Signal/Noize)比とは、一定の信号に対してどれだけのノイズが混入しているかという比率をdB(デシベル)単位の数値で表したものです。

一般に、信号線など電気信号の媒体になるものの性能を表す指標の一つとして用いられます。

サウンド機能をもつ機器においては、雑音の量を表します。 つまり、S/N比が高いほど雑音のない鮮明な音が得られます。

なお、CDプレーヤーのS/N比は110dB前後です。

AC '97

AC '97(Audio Codec '97)は、インテル社が1996年に提唱した、 サウンド専用のLSI(サウンドチップ)を使わずに安価にサウンド機能を実現するためのLSIの規格です。

AC '97は、音声データの転送を制御するデジタルコントローラ(AC' 97 Digital Controller)、 音声データをデジタルとアナログと相互に変換するオーディオコーデック(AC '97 Audio Codec)、 デジタルコントローラとオーディオコーデックとの間を接続するインターフェース(AC-LINK)について定めています。

最近のマザーボードは、 チップセットにAC'97に準拠したデジタルコントローラを内蔵し、 マザーボード上にAC '97に準拠したオーディオ・コーデックと音声用の入出力端子を搭載することにより、 サウンド機能を実現しています。

CNRとAMR

AMR(Audio Modem Riser)は、1998年にインテル社が提唱した、 サウンド機能およびモデム機能を搭載したライザーカードの規格です。 AC'97規格に対応しています。

CNR(Communication and Networking Riser)は、 2000年にインテル社が発表した、AMRを拡張したライザーカードの規格です。 CNRは、サウンド機能、モデム機能のほかに、LAN機能も追加されています。

ライザーカードは、様々な機能を追加するための拡張カードです。 例えば、デジタルコントローラをチップセットに内蔵し、 オーディオコーデックと入出力端子をマザーボードに搭載するかわりにライザーカードに搭載することで、 サウンド機能を実現します。そのための規格がAMRやCNRです。

ライザーカードは、メーカー製パソコンにおいて、 少ないスペースに多くの機能を盛り込むために使われていることが多いです。

しかしながら、自作パソコンの市場ではライザーカードは普及していません。 なぜなら、マザーボードのオンボード機能やPCIスロット用の拡張カードで間に合ってしまうからです。

S/PDIF

S/PDIF(Sony Philips Digital Interface)は、 デジタルの音声データをやりとりするためのインターフェースです。 S/PDIFは、MDプレーヤなどの民生用のオーディオ機器で広く使われています。

S/PDIFによって音声データをやりとりする際、光ファイバーや同軸ケーブルが用いられますが、 ここでは光ファイバーを用いる場合について話をします。

S/PDIFの端子には、光角型(Optical)と光ミニ(RCA)と2種類があります。 両者の主な違いは、光ミニジャックにはアナログのミニプラグを接続できるという点です。 S/PDIFに限れば、機能的な違いはありません。 変換アダプタを用いることにより、光角型と光ミニとで相互に接続することができます。

S/PDIFを取り扱う際は、次の点に注意する必要があります。

5.1チャンネルサラウンド

5.1チャンネルサラウンドは、ドルビーデジタルと呼ばれるサラウンドシステムのうちの一つです。

ドルビーデジタルは、 米国のドルビー社が開発したAC-3(Audio Codec-3)と呼ばれるデジタルの音声データを圧縮する技術を用いたサラウンドシステムです。 ドルビーデジタルには、5.1チャンネルのほかに、モノラル、ステレオ、ドルビーサラウンドがあります。

パソコンで5.1チャンネルサラウンドを実現する場合、 通常、6つのスピーカを使用します。ただし、そのうち一つは重低音を出すためのサブウーファです。 前面の左、中央、右および背面の左右にスピーカーを配置し、さらに適当な位置にサブウーファを置きます。

チャンネルとは、独立に制御されている音声データの個数です。 先に述べた状況では、一つのチャンネルに対して一つのスピーカが対応しています。 ただし、サブウーファ用の重低音をつかさどるチャンネルは、 他のチャンネルに比べて1/10のデータ量しか割り当てられないため、これを0.1と数えています。 実際のチャンネル数は6個であるため、5.1チャンネルのことをそのまま6チャンネルと呼ぶ場合もあります。

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