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電源装置の役割

コンセントから供給される電気の電圧は交流(AC:Alternating Current)ですが、 パソコン側で利用される電気の電圧は直流(DC:Direct Current)です。

また、日本ではコンセントから供給される電気の電圧は100Vですが、 パソコン側では3.3V、5V、12Vが用いられます。

パソコンの電源装置は、コンセントからの電気を入力し、 それをパソコンが利用できる形に変換して出力する役割を持っています。

電源容量

電源装置の容量とは、 その電源装置がパソコンに供給できる電力の最大値をワット(W)単位で表したものです。

電源装置のスペックでよく見かける、 300W、350W、400Wなどの表示はその電源装置の容量を表しています。

電源装置を選ぶときの最低条件として、 その容量がパソコンの消費電力より大きいことが求められます。

なお、パソコンの消費電力は、 パソコンを構成するすべてのデバイスの消費電力を合計した値です。

電圧の供給

現在のパソコンで使われている電源装置は、 DC+3.3V、DC+5V、DC+12V、DC-5V、DC-12Vの電圧を供給しています。

+3.3V、+5V、+12Vはパソコンを構成しているデバイスを動作させるために必要な電圧です。 さらに、-12VはRS-232Cの制御用ICの動作に必要です。

一方、-5VはISAバスに対応した拡張カードに必要なものでした。 しかしながら、ISAバスを持たない最近のマザーボードにとって、 -5Vは必要のない電圧となっています。

電流の供給

パソコンの電源装置は、 電圧ごとに供給できる電流の上限が決まっています。

電力は電圧と電流との積なので、 このことは、電圧ごとに消費電力の上限が決まっていると言い換えることもできます。

電源装置の容量がパソコンの消費電力を上回る場合でも、 ある電圧において供給される電流が足りないと、 電力不足によりパソコンは正常に動作しません。

特に、デバイスに供給される電力量に影響する+3.3V、+5V、 +12Vにおける電流の量が問題となることが多いです。

電源装置を選ぶときは、このような点にも注意する必要があります。

入力電圧切替スイッチ

115Vと230Vとを交互に切り換えるスイッチが電源装置に付いています。 これは、電源装置に入力する電圧を切り替えるスイッチです。

世界各国でコンセントの電圧はさまざまですが、 おおむね115Vあるいは230Vに近いです。 そのため、スイッチによる設定もまた115Vおよび230Vとなっています。

日本におけるコンセントの電圧は100Vなので、 電源装置の入力電圧切替スイッチは、より近い115Vにセットします。

PFC

PFC(Power Factor Correction:力率改善回路)は、 それを内蔵した電気機器の力率(りきりつ)を高める、つまり1に近づけることにより、 高調波(こうちょうは)電流の発生を抑制します。

高調波電流は、発生源となっている電気機器そのものではなく、 同じ電源ラインにある他の電気機器や配電設備に対して、 誤動作、故障、焼損などの事故を引き起こす可能性があります。

つまり、安全性に配慮するという点で、 電気機器にPFCを内蔵することには意味があります。

一方で、実際のところ、PFCそのものは、パソコンの省電力化や動作の安定化など、 パソコン自体の性能向上にはほとんど関与していません。

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