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DVDフォーラムとDVD+RWアライアンス

どちらも書き換え可能なDVDに関する規格団体です。

DVDフォーラムは、DVD-R/RW、DVD-RAMを推進する団体です。 東芝、日本ビクター、パイオニア、日立製作所、松下電器産業、三菱電機、ソニー、ロイヤル・フィリップス・エレクトロニクス他多数のメーカーが参加しています。

それに対して、DVD+RWアライアンスは、DVD+R/RWを推進する団体です。 デルコンピュータ、ヒューレット・パッカード、三菱化学、ロイヤル・フィリップス・エレクトロニクス、リコー、ソニー、トムソン・マルチメディア、ヤマハが参加しています。

リージョナルコード

市販されているDVD-Videoには、リージョナルコードと呼ばれるものが組みこまれています。リージョナルコードは、地域ごとに番号が割り振られています。

コード 地域
1 アメリカ、カナダ
2 西ヨーロッパ、日本、南アフリカ
3 東南アジア
4 オーストラリア、中南米
5 ロシア、東ヨーロッパ、アフリカ
6 中国

DVD-VideoのリージョナルコードとDVDプレーヤのリージョナルコードとが一致しないと再生できない仕組みになっています。DVDドライブの場合、5回程度を上限にリージョナルコードの変更ができます。

なお、リージョンフリーとは、DVD-VideoやDVDプレーヤがすべてのリージョナルコードに対応している(言い換えればリージョナルコードによる制限がない)ことを意味します。

リージョナルコードが導入された理由は、主に米国ハリウッドの映画産業界の意見によるものです。ハリウッド映画は一般に、公開時期が地域によって異なります。その際、ある地域で映画が劇場公開され、その後に販売された映画ソフトが、劇場未公開の別の地域に流出した場合、劇場での売り上げに悪影響を及ぼします。リージョナルコードは、そのような事態を防止する目的で導入されました。

For DataとFor Video

記録型DVDメディアには、For Data(データ用)とFor Video(録画用)の2種類があります。両者の主な違いは、補償金がメディアの価格に含まれているかどうかです。For Videoのほうには私的な録画に関する補償金が価格に上乗せされています。

著作権法によって、デジタル方式による機器や記録媒体で私的に録音・録画をする場合に、権利者に補償金を支払うことが義務づけられています。実際には、DVDレコーダやDVDメディアの価格に補償金の分をあらかじめ上乗せすることで、補償金を徴収するという仕組みになっています。これが私的録音・録画補償金制度と呼ばれるものです。したがって法的には、TV番組などの映像の著作物をDVDメディアで録画する場合には、For Videoのものを使用しなければなりません。

CPRM

CPRM(Content Protection for Recordable Media)とは、DVD規格において採用されている、デジタルコンテンツの複製回数を制限するための技術です。

このような技術が開発された背景には、デジタルコンテンツの不正コピーや権利者の不利益になるような過度の複製を防止するという著作権保護の考え方があります。

CPRMでは、複製の最大回数の情報がコンテンツの中に含まれており、複製されたかどうかは主に(CPRM対応の)メディアが持つ識別番号を利用して判断します。さらに、不正な複製を防止するために、コンテンツ、メディア、機器(パソコンの場合は機器のかわりに再生用ソフトウェア)が持つ情報をもとにして、コンテンツの暗号化および復号化を行います。

CPRMによって複製回数が制限されているBSデジタル放送や地上波デジタル放送などの番組を再生・録画するためには、メディアと機器の両方(パソコンの場合はメディアとDVDドライブと再生用ソフトウェアのすべて)がCPRMに対応している必要があります。

現時点(2005年3月22日)では、For VideoのDVD-R/RW/RAMにおいて、CPRMに対応したものが販売されています。

2層記録DVD

2層記録DVDとは、記録層が2重になっている記録型DVDメディアのことです。従来の記録型DVDメディアは記録層が1つで、1枚あたり最大4.7GBのデータを書き込むことができます。それに対し、2層記録DVDは1枚あたり最大8.5GBのデータを書き込むことができます(厳密にいえば、記録面が片面だけの場合)。

2層記録DVDをパソコンで利用するためには、2層記録に対応した記録型DVDドライブがパソコンに搭載されている必要があります。パソコンのスペック表において、例えば記録型DVDドライブの対応メディアに「DVD+R DL」と書いてあれば、2層記録可能なDVD+Rに対応しています。DLはDouble Layer(直訳:2重の層)の略です。

DVDのフォーマット

ここでいうフォーマットとは、データの記録方法に関する規格のことです。DVDのフォーマットは、物理層、論理層、アプリケーション層の3つの階層からなります。

物理層は、DVD-R、DVD-RW、DVD-RW、DVD+R、DVD+RWなどのメディアの種類を定めます。また、論理層は、ファイルシステムを定めます。ファイルシステムといえはWindowsではFAT32やNTFSなどが一般的ですが、DVDではUDF(Universal Disk Format)と呼ばれるファイルシステムが一般的に利用されています。

アプリケーション層は、使用用途に応じたデータの管理方法を定めます。映像を再生するためのDVD-Video、映像データをリアルタイムに録画したり編集したりするためのDVD-VR(マイナスVR、VRはVideo Recordingの略)、DVD+VR(プラスVR)、音声を再生するためのDVD-Audioがあります。

フォーマット 説明
DVD-Video 映像データを再生するためのフォーマット。市販のDVDはDVD-Videoフォーマットで映像データを記録している。すべてのDVDプレーヤが対応。記録した映像の編集ができない。
DVD-VR 映像データをリアルタイムに録画したり編集したりするためのフォーマット。対象メディアはDVD-R/RW/RAM。著作権保護技術CPRMに対応。DVD-Videoとの互換性がない。
DVD+VR 映像データをリアルタイムに録画したり編集したりするためのフォーマット。対象メディアはDVD+R/RW。DVD-Videoとの互換性が高い。
DVD-Audio 音声データを再生するためのフォーマット。

VideoモードとVRモード

DVDレコーダのカタログでよく見かける、VideoモードおよびVRモードというのは、主にDVD-R/RWメディアにおける録画の仕方の分類です。それぞれDVD-VdieoフォーマットおよびDVD-VRフォーマットと互換性をもちます。

録画形式 説明
Videoモード DVD-Videoフォーマットと互換性をもつ。
VRモード DVD-VRフォーマットと互換性をもつ。著作権保護技術CPRMに対応。

また、DVD+R/RWメディアにおける録画の仕方で、+VRモードと呼ばれるものもあります。これはDVD+VRフォーマットと互換性をもちます。

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