デュアルチャンネルDDR
本来、DIMMモジュールは1枚だけで使用できます。
デュアルチャンネルDDRは、 DDR SDRAM搭載のDIMMモジュールを2枚1組として使用することによって、 データの最大転送速度を従来の2倍にするという技術です。
デュアルチャンネルDDRを利用するためには、チップセットがそれに対応している必要があります。
デュアルチャンネルDDRに最初に対応したチップセットは、 Athlon用のnVidia nForce2です。 その後、Pentium用のIntel E7207 (Granite Bay)が対応チップセットとして登場しました。
PAT
PAT(Performance Acceleration Technology)とは、Intel社が開発した、メモリアクセスを高速化する技術です。 メモリレイテンシを最適化することで、3〜5パーセントの性能向上を実現します。
メモリレイテンシとは、CPUが命令を発してから、 実際にメモリアクセスを行うまでの間のタイミングの遅れです。 PATは、このメモリレイテンシを減らします。
PATを有効にするには、次の条件を満たす必要があります。
- チップセットがPATに対応している。
- FSB800MHzのCPUを使用する。
- PC3200 DDR SDRAMを使用する。
JEDEC準拠
JEDEC(Joint Electron Device Engineering Council:ジェデック)は、 約300の企業からなる、半導体デバイスの標準化を推進する業界団体です。 アメリカの電子産業の業界団体である EIA(Electronic Industries Alliance:アメリカ電子工業会)の一部門です。
JEDECは、メモリモジュールの規格を策定しています。 メモリモジュールがこの規格に基づいて製造されているとき、 そのメモリモジュールはJEDEC準拠であるといいます。
JEDEC準拠であるかどうかは、メモリモジュールの品質を判断するための基準の一つです。