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キャッシュ

キャッシュとは、プラッタから読み出したデータ、 あるいはプラッタへ書き込むデータを一時的に書き込むための記憶領域で、 ハードディスクドライブの内部に搭載されています。

キャッシュの容量が多いほど、CPUへの負荷を軽減できるため、 システム全体のパフォーマンス向上につながります。

流体軸受

ハードディスクドライブ内のプラッタを回転させるスピンドルモータの軸受(ベアリング)として、 いままではボールベアリングが用いられていました。

流体軸受、あるいはFDB(Fluid Dynamic Bearing:流体動圧軸受)は、 ボールベアリングに代わる新しい技術です。

流体(オイル)の圧力でモータの回転を支えることにより、 スピンドルモータの回転ブレをなくし、精度や速度、耐久性を向上させ、振動や騒音を減らしました。

Big Drive

ハードディスクドライブのメディアを管理する最小単位をセクタといいます。

全てのセクタに通し番号をつけて各々のセクタを指定する方法を、 LBA(Logical Block Addresses:論理ブロックアドレス)と呼びます。

LBAは、パラメータが1つなのでソフトウェア的に扱いやすいというメリットがある反面、 メディアの記憶容量が増えるとLBAの桁数が大きくなるというデメリットがあります。

従来のATAの規格では、LBAの桁数が28bitであるため、 大容量のハードディスクドライブを接続しても137GBまでしか認識できないという制限があります。

マックストア社は、Big Driveという、ハードディスクドライブに関する拡張規格を提唱しました。

Big Driveは、LBAの桁数を28bitから48bitに拡張することにより、 扱えるセクタ数を拡張し、137GBを越える容量の認識を可能にします。

RAID

RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)とは、 データを複数のハードディスクドライブに分散して書きこむことにより、 性能や信頼性を高めるための機構です。RAIDはディスクアレイとも呼ばれます。

RAIDは、データを冗長化する方法によって、RAID 0からRAID 6の7種類が定義されています。

分類 データ冗長化方法
RAID 0 ストライピング:データを複数のハードディスクドライブに分散記録する
RAID 1 ミラーリング:複数のハードディスクドライブに同一のデータを記録する
RAID 2 ビット単位のストライピング + ハミングコードによるECC(Error Checking and Correction)
RAID 3 ビット単位のストライピング + 固定パリティ
RAID 4 ブロック単位のストライピング + 固定パリティ
RAID 5 ブロック単位のストライピング + 分散バリティ
RAID 6 ブロック単位のストライピング + 複数分散バリティ

製品に実装されたものとしてよく見かけるのは、RAID 0、RAID 1、RAID 5です。

2台の同じ仕様のHDDでRAID 0を構築した場合、1台のときに比べて書き込み速度は高速化されます。その代わり、どちらか一方が故障するとデータが失われるため、危険度が上がります。

これに対して、2台の同じ仕様のHDDでRAID 1を構築した場合、全く同じ内容を2台に書き込みます。そのため、利用できるディスク容量は半分になります。その代わり、1台が故障しても、もう1台がデータを記憶しているので信頼性が上がります。

3台の同じ仕様のHDDでRAID 5を構築した場合、実際に利用できる容量は2台分になります。一般に、n台(ただしnは3以上)でRAID 5を組んだ場合、利用できる容量はn-1台分になります。また、何台でRAID 5を組んでも、1台故障しただけなら復旧可能で、2台同時に故障したら復旧不可能です。

異なる容量のHDDを使用した場合、原則として、最も容量が小さいHDDだけを使用した場合と同じになります。ですので、RAIDを組む場合は、同じ仕様のHDDを使用するのが最も無駄がないといえます。

RAID 10、RAID 50

RAID 10、RAID 50は、RAID 0、RAID 1、RAID 5から派生したものです。

分類 データ冗長化方法
RAID 10(RAID 1+0、RAID 0+1) RAID 1とRAID 0を組み合わせる。ミラーリングを行ったHDDの組に対してストライピングを行う(あるいは、ストライピングを行ったHDDの組に対してミラーリングを行う)
RAID 50(RAID 5+0) RAID 5とRAID 0を組み合わせる。RAID5を行ったHDDの組に対してストライピングを行う

スパンニング

スパンニングとは、複数のHDDを論理的に1つの大容量のHDDとして使用する機能です。JBOD(Just a Bunch Of Disks)、リニアRAIDなどと呼ばれることもあります。

スパンニングにおいては、いずれか1つのHDDが故障すると復旧できなくなります。

なお、スパンニング機能は多くのRAID製品に搭載されていますが、スパンニング自体は厳密にはRAIDに含まれません。

Matrix RAID

1台のパソコンで、OSやアプリケーションソフトがインストールされたシステム領域はストライピング(RAID 0)で高速化し、データ領域はミラーリング(RAID 1)で安全性を高めるというようなことを行うとき、通常、HDDは4台必要になります。つまり、ストライピング用に2台、ミラーリング用に2台必要です。

Matrix RAIDは、インテル社が開発したRAIDに関する技術で、RAID 0とRAID 1を2台のHDDで同時に利用することができるというものです。

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