CPUクーラーとは
CPUクーラーはCPUを冷却するための装置です。
CPUは動作時に高熱を発します。 CPUクーラーを取り付けないと、CPUは自ら発する熱のために壊れてしまいます。 したがって、CPUクーラーは無くてはならない大事な部品です。
最も無難なものは、リテール品のCPUに付属しているCPUクーラーです。 そのCPUを規定の電圧、規定の動作クロックで動作させている限りにおいては、 十分な冷却能力をもつように設計されているからです。
自らCPUクーラーを購入しなければならないのは、例えば次のような場合です。
- バルク品のCPUを購入した
- リテール品に付属するCPUクーラーが大きすぎてマザーボードに取りつけられない
- 動作音がより静かなCPUクーラーに交換したい
- クロックアップをしたため、CPUの発熱量が増えた
- 水冷方式のCPUクーラーを導入したい
シリコングリスと熱伝導シート
本来、CPUとCPUクーラーとが隙間なく完全に密着することが、熱の伝導効率からいって理想的です。 しかし、CPUとCPUクーラーとの接触面は完全に平面ではなく、わずかに凹凸があります。
シリコングリスはその凹凸を埋めるためのものです。 これを塗ることで、何もしていない状態より熱の伝導効率がよくなります。
シリコングリスは、少量を、CPUの表面にうすくまんべんなく塗ります。 塗りすぎるとかえって熱の伝導効率が下がってしまいます。 それだけでなく、熱でシリコングリスが溶けだしてCPUそのものを破損させてしまう危険性もあります。
熱伝導シートも、その目的はシリコングリスと同じで、CPUとCPUクーラーとの間の凹凸を埋めるためのものです。 熱伝導シートはシリコングリスに比べて取り付け作業が楽であるというメリットがあります。