リテール品とバルク品
市販されているCPUには、リテール品とバルク品があります。リテール品とは、CPUがきちんと箱に入っていて、 説明書や保証書、CPUクーラーが付属しているものをいいます。
一方、バルク品とは、CPUがむき出しで売られているものをいいます。 付属品は一切ありません。
CPUの性能そのものは、リテール品でもバルク品でも変わりません。
付属品が無い分だけ、 一般的にバルク品の方がリテール品より若干値段が安くなっています。
デュアルCPU
デュアルCPUとは、1つのパソコンに2つのCPUを搭載することをいいます。
デュアルCPUのメリットは、2つのCPUに負荷を分散させることにより、 システム全体の処理が高速化するということです。
ただし、デュアルCPUパソコンがその能力を発揮するためには、 次の条件が満たされなければなりません。
- マザーボードがデュアルCPUに対応している
- 周辺機器がデュアルCPUに対応している
- オペレーティングシステムがデュアルCPUに対応している
- アプリケーションソフトがデュアルCPUに対応している
特に、オペレーティングシステムについて、 Windows NT、2000、XP Professional、Linux、FreeBSDは対応していますが、 Windows 98(SEを含む)、Me、XP Home Editionは対応していません。
また、デュアルCPUに対応しているアプリケーションソフトも少数であることから、 自作パソコンにおいてデュアルCPUはそれほど普及していないのが現状です。
SSE
CPUで使用できる命令の集まりを命令セットといいます。
SSE(Streaming SIMD Extensions)は、 インテル社が開発したマルチメディア向けの命令セットです。
SSEは、MMX PentiumやPentium IIに採用されていたMMX(MultiMedia eXtension)の後継にあたり、 Pentium IIIに搭載されました。
Pentium 4には、SSEを改良したSSE2が搭載されています。
3DNow!
3DNow!は、AMD社が開発した拡張命令セットです。K6-2に搭載されていました。 主に3次元グラフィックスに関する処理において能力を発揮します。
さらに、Athlonにおいて、3DNow!の拡張版であるエンハンスド3DNow!が搭載されました。
現在、Athlon XPや1GHz以上のDuronには、3DNow! Professionalが搭載されています。 3DNow! Professionalは、エンハンスド3DNow!にSSE互換機能を追加したものです。