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動作電圧

CPUが外部から供給される電源の電圧を動作電圧といいます。 CPUの動作電圧には、コア電圧とI/O電圧の2つがあります。

コア電圧は、CPUの中枢であるCPUコアに対して供給する電源の電圧です。 単に動作電圧というときには、コア電圧を指す場合が多いです。

I/O電圧は、マザーボードのチップセットとデータのやりとりを行うためのI/O回路に対して供給する電源電圧です。

Pentiumが登場した頃、CPUに供給する電源の電圧は3.3Vのみでした。 しかし、CPUの高速化に伴い、発生する熱が増加したため、3.3VのままではCPUのコア部分が熱に耐えられなくなりました。 そこでCPUのコア部分に供給する電圧を下げる必要が生じました。 そして、MMX Pentiumあたりから、CPUの動作電圧をコア電圧とI/O電圧の2つに分け、 I/O電圧は3.3Vで固定し、コア電圧を必要に応じて下げる設計になりました。

製造プロセス

製造プロセスは、CPUのダイがどれだけ精密な回路でできているかを表したものです。 ダイを構成するトランジスタのゲート長をμm(マイクロメートル)単位で表したものが製造プロセスです。

ゲート長とは、大雑把にいえば、トランジスタ内における電子の移動距離です。 移動距離が短ければ電子はそれだけ少ない時間で移動できるので、回路が高速化するわけです。

製造プロセスが小さくなると、次のようなメリットが生まれます。

ただし、製造プロセスの微細化にともない、動作電圧(コア電圧)は低下しているのですが、それ以上にトランジスタの個数や動作クロックが増大しているため、CPU自体の消費電力は増大する傾向にあります。

なお、消費電力は、トランジスタの個数、動作クロックにそれぞれ比例し、動作電圧の2乗に比例します。

最高動作温度

最高動作温度とは、CPUが正常に動作する温度の上限です。 実際には、以下のように測定する場所によって温度の上限が異なります。

項目 説明
T-Junction CPUコア内部の温度
T-Case CPUコアに、IHS(Integrated Heat Spreader)が装着されている場合、その中央部分の温度
T-Sink ヒートシンクとプロセッサの接合部中央の温度
T-Ambient ヒートシンク上の空気温度

通常、最高動作温度として表示されている温度は、T-JunctionもしくはT-Caseです。

最大消費電力

CPUが動作時に消費する電力の最大値をW(ワット)単位で表したものをCPUの最大消費電力といいます。

TDP

TDP(Thermal Design Power: 熱設計電力)とは、CPUの設計上想定される最大の放熱量をW(ワット)単位で表した値です。

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