パソコン用のスピーカーを選択するポイントは?(音質について)
スピーカーの選択は、考えれば考えるほど難しいです。むしろある程度のところで割り切ることが必要です。
さて、最も関心が高く、最も難しいテーマは音質です。
音質に関しては、パソコン用スピーカーのスペック表(内蔵アンプの出力ワット数、スピーカーインピーダンス、周波数特性等)を見ても判断は難しいです。
内蔵アンプの出力ワット数が高いほど音量が出る、といった話をたまに聞きますが、音量は出力ワット数に単純に比例するわけではなく、スピーカーの能率(出力音圧レベル)という要因もあります。スピーカーの能率がよければアンプの出力ワット数が少なくても大きな音量が出せます。ただ、ほとんどの製品は能率まではカタログに載せていません。そもそも、音量が大きいからといって音質がよいとは限りません。
インピーダンスとは電気抵抗のことで、機器どうしを接続するときに整合性をとらなければならない、といったような話があるのですが、説明書どおりに普通に使っている分には気にしなくてもよい話だと思います。
周波数特性は、スピーカーが低い音から高い音までどれだけの範囲を再生できるかを周波数で表したものです。仮に再生範囲が広いとしても、当然のことながらある音域が再生できるからといって必ずしも音自体が良いとは限りません。
それから、スピーカーの音質にはスピーカーの箱の構造(エンクロージャ)も大きく関わります。
あと、スピーカーは性能だけでなく、設置の仕方によっても音質が変化します。設置の仕方にもまたいろいろと深い話があります。
・・・結局のところ、自分の耳で確認するのが一番確実です。
大雑把な言い方になりますが、ノートパソコンやディスプレイに内蔵されているスピーカーよりは、スピーカーを独立に設置したほうが音がしっかりしている気がします。CDやDVDを鑑賞したり、ゲームを楽しむのであれば、パソコン用のスピーカーを独立に設置することをおすすめします。