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相性問題とは

相性問題とは、個々のパーツは不良品でないにもかかわらず、 組み合わせてみると正常に動作しないというトラブルのことです。

以下、主にパソコン本体を構成するパーツ同士の相性問題に限定して話を進めます。

相性問題の原因は、規格の内容の自由度にあります。

パソコンを構成するパーツは規格に基づいて製造されています。 規格の存在意義を考えれば、 規格に対応したパーツどうしを組み合わせたときは常に正しく動作しなければなりません。

実際、パーツの形や大きさに関する物理的な規格の内容は厳密なので、 物理的に取り付けられないことは滅多にありません。 むしろ、そのようなパーツは不良品であるとさえいえます。

ところが、データ転送に関する電気的な規格は、その内容が厳密でない場合があります。 その理由は、規格の内容を厳密にしすぎてしまうと、各メーカーの製品の独自性を奪ってしまうからです。 したがって、電気的な規格には、 各メーカーが自社製品に独自の機能や性能を付け加えるための回路設計が行えるだけの自由度をもたせています。

相性問題を疑う前に

相性問題においては、電源を投入してもパソコンが起動しなかったり、 起動しても正常に動作しないといった症状が現れます。 しかしながら、この時点では相性問題以外の可能性も否定できません。

可能性としては、次のようなことが考えられます。

まずは作業ミスがないかどうかをくまなく調べます。

特に作業ミスがないようでしたら、次に不良の原因となっているパーツを特定します。 まず、正常に動作するパーツ構成からスタートして、パーツをひとつ追加するごとに動作をチェックしていきます。 途中で動作しなくなったら、そのとき追加したパーツが疑わしいということになります。

あるいは、別のパーツが手元にある場合、パーツを交換して正常に動けば、 交換前のパーツに問題がある可能性は濃厚です。

販売店に相談

慎重にパーツを取り付けた結果、自分のミスではなく、不良品や相性問題の可能性が高いというときは、 そのパーツを購入した販売店に相談します。 そのとき、最低限、購入したパーツ(買ったときの状態で)と購入時のレシートを持って行きます。 さらに、

をメモしておくと、よりよいサポートが受けられます。

店側の対応としては、その場ですぐに新しいパーツと交換してくれることもありますが、 パーツが不良品でないかどうか店側が改めてテストする場合もあります。 アドバイスをくれたのち、それを実行してもダメならまた来てくれ、と言われる場合もあります。

不良品であれば、たいていの店は購入してから14日以内なら新しい製品と無償で交換してくれます。 一方、相性問題の場合は交換してくれる店とそうでない店とがあります。

相性問題だということが分かって、販売店がパーツ交換を受け付けない場合は、 残念ながらその時点では別の新しいパーツを入手するしかありません。

相性問題が発生したら、パーツのメーカーに相性問題への対応をメール等で依頼すれば、 必ずとはいえませんが、デバイスドライバやBIOSアップデート等で対応してくれる可能性もあります。

相性問題を事前に回避するには

相性問題を事前に回避するには、インターネットやパーツの販売店で情報を収集することです。 そして、相性問題が生じているパーツどうしを組み合わせないようにします。

例えば、メーカーのウェブページへアクセスして動作確認や不具合の情報を得たり、 自作パソコンに関するウェブページのBBSの過去ログをくまなく検索したりします。

また、販売店の店員に直接、自分が購入したいパーツについて、 相性問題が起きていないかどうかを尋ねてみるのもよいと思います。

市場に出回り始めたばかりの最新型のパーツは購入を控える、というのも安全策です。 なぜなら、メーカーが事前に行うテストだけでは発見しきれなかった問題が潜んでいる可能性が高く、 その問題の中に相性問題が含まれていることもあるからです。

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