はじめに
BIOSには、現在(2007年11月)、AWARD BIOSとAMI BIOSの二種類があります。両者はメニューに違いがあります(以下参照)。
どちらも、パソコン起動時に[Delete]キーを押すことで設定画面を出すことができます。
BIOSの設定項目はマザーボードの機能に大きく関わっています。 したがって、BIOSが共にAWARD BIOS(もしくはAMI BIOS)であっても、マザーボードが異なれば設定項目も異なります。 そして、マザーボードのマニュアルには、そのマザーボードに関してのBIOS設定の項目について説明されています。 ですので、BIOSの設定を行う際には、必ずマザーボードのマニュアルを参照してください。
BIOS設定画面でのキー操作
AWARD BIOSでもAMI BIOSでも、キー操作は共通しています。
BIOS設定画面での基本的なキー操作は、[Enter]キーが「選択」もしくは「決定」で、[ESC]キーが「キャンセル」です。 また、カーソルキー([↑][↓][→][←])で項目を選びます。
多くの項目が、数値を入力するか、もしくは、Enabled(有効)/Disabled(無効)の選択です。
なお、BIOSの設定画面では、マウスによる操作はできません。 キーボードのみでの操作になります。
BIOS設定のメニュー(AWARD BIOS)
- Standard CMOS Features:日付・時刻の設定、IDEデバイスに関する設定、FDDに関する設定。
- Advanced BIOS Features:起動デバイスを探す順番の設定、CPUの機能(Hyper Threadingや省電力機能)の有効/無効に関する設定。
- Integrated Peripherals:マザーボードに搭載(オンボード)の各機能に関する設定。
- Power Management Setup:パソコンの電源管理に関する設定。サスペンドなど。
- PnP/PCI Configurations:プラグアンドプレイ(デバイスを自動認識する機能)とPCIバスに関する設定。
- PC Health Status:CPU温度やファン回転数の表示。
- MB Intelligent Tweaker (M.I.T):CPUコア電圧の設定、FSBの設定など。
- Load Fail-Safe Defaults:BIOSの設定を安定度重視の既定の設定に戻す。
- Load Optimized Defaults:BIOSの設定を最適化された既定の設定に戻す。
- Set Supervisor Password:BIOSの設定画面を表示するためのパスワードを設定。
- Set User Password:BIOSの設定画面を表示するためのパスワードを設定。このパスワードで設定画面に入ると、変更できる設定項目が一部制限される。
- Save & Exit Setup:設定の変更を保存して、BIOSの設定画面を出る。
- Exit Without Saving:設定の変更をキャンセルして、BIOSの設定画面を出る。
BIOS設定のメニュー(AMI BIOS)
AMI BIOSの場合、メニュー(Main、Advanced、Power、Boot、Tools、Exit)の下にサブメニューがあります。
- Main:日付・時刻の設定、FDDに関する設定。
- SATA1、SATA2、SATA3、SATA4:SATAデバイスに関する設定。
- IDE Configulation:IDEデバイスに関する設定。
- System Information:システム情報を表示。
- Advanced:
- Jumperfree Configulation:CPUコア電圧の設定、FSBの設定など。
- USB Configulation:USBに関連する機能の設定。
- Configure advanced CPU settings:CPUに関する情報の表示。CPUの機能(Hyper Threadingや省電力機能)の有効/無効に関する設定。
- Chipset settings:チップセットの設定。
- On Board Device Configulations:マザーボードに搭載(オンボード)の各機能に関する設定。
- Advanced PCI/PnP Settings:プラグアンドプレイ(デバイスを自動認識する機能)とPCIバスに関する設定。
- Power:パソコンの電源管理に関する設定。サスペンドやACPIの設定。
- APM Configulation:APMの設定。
- Hardware Monitor:CPU温度やファン回転数の表示。
- Boot:
- Boot Device Priority:起動デバイスを探す順番の設定。
- Boot Settings Configulation:ブートに関するさまざまな設定。
- Security Settings:BIOSの設定画面を表示するためのパスワードを設定。
- Tools:BIOS更新ツールなどの呼び出し。
- Exit:
- Exit Options:
- Exit & Save changes:設定の変更を保存して、BIOSの設定画面を出る。
- Exit & Discard changes:設定の変更をキャンセルして、BIOSの設定画面を出る。
- Discard changes:設定の変更をキャンセルする。
- Load Setup Defaults:BIOS設定をデフォルトに戻す。
- Exit Options:
OSをインストールする前に起動デバイスの順序を変更
通常、BIOSの設定のほとんどの部分は変更しないままで問題ありません。
ただし、起動デバイスの順序に関しては、 「Advanced BIOS Features」(AWARD BIOSの場合)もしくは「Boot」(AMI BIOSの場合)内の「First Boot Device」「Second Boot Device」「Third Boot Device」の項目がそれぞれデフォルトでFDD、HDD、光ドライブになっていることが多く、このままだとOSインストール時に光ドライブより先に(OSの入っていない)HDDを先に読みに行ってしまい、「DISK BOOT FAILURE, INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTER」のエラーが出てしまいます。
順序としては、例えば
- First Boot Device:FDD
- Second Boot Device:光ドライブ
- Third Boot Device:HDD
のように、光ディスクをHDDよりも先に探しにいくように設定します。 これにより、OSのインストールディスクが読めるようになります。