パソコン自作NAVI

予防

解決より予防

トラブルを解決することは重要ですが、未然に予防することはそれ以上に大切です。

トラブル解決というのは地道で、多くのエネルギーを必要とします。それだけでなく、自分で解決できない場合は周囲に迷惑をかけることもあります。ですので、トラブルはできるだけ起こさないほうがよいのです。

とはいえ、仕方なくトラブルが起きてしまうこともあります。そのときは、あせらず、冷静に、地道に対応しましょう。また、トラブル解決の協力者に感謝しましょう。

できるだけシンプルに

パーツ構成がシンプルであるほど、インストールされているソフトウェアが少ないほど、パソコンの安定性は高まります。つまり、トラブルが起こりにくくなります。

また、多くの購入者がいる定番パーツを用いると、トラブル時に情報が得やすいというメリットがあります。

作業前には必ずバックアップ

データの移行、HDDの交換、OSの再インストールなどの作業の前には、外付HDDや記録型DVDなどを利用して重要なデータのバックアップを必ずとってください。

リカバリやOSのクリーンインストールで解決できるような場面で、大事なデータのバックアップを取らなかったために、初期化したくてもできないといった事例がよくあります。

自作パソコンを組み立て、OS、デバイスドライバ、アプリケーションをひととおりインストールした段階で、後にその環境をまるごと復旧できるように、オリジナルのリカバリディスクを作成することをおすすめします。

また、大量のデータを移動させるときには、「切り取り」ではなく「コピー」を使用し、データが全て無事にコピーできたことを確認したあと、元のデータを削除しましょう。

初心者は自作入門書を最低一冊は読む

基本的な知識を持っているだけで、多くのトラブルを防ぐことができます。自作入門書は、パソコンを自作するために必要なことを体系的に説明しており、そこから知識を効率的に吸収できます。ですので、初心者はまず、自分が読みやすいと思う自作入門書を一冊購入して読んでください。

気が向いたときに大掃除をする

パソコンの環境は、長い間にインストールやアンインストールを繰り返していくうちに汚れていきます。トラブルが発生しなくても、気が向いたときにリカバリを行って中身を大掃除しましょう(リカバリ作業の前にデータのバックアップをすることは言うまでもありません)。ついでに、新しい環境のリカバリディスクを作成するとよいでしょう。

解決

組立ミスをもう一度チェックする

組立直後のトラブルにおいては、メモリや拡張カードの半挿し、コネクタの緩み・逆挿し、配線ミスなどの組立ミスに注意してください。

別のパーツを試す

あるパーツが故障しているかどうかを判断するためには、正常な別のパソコンで確認する必要があります。あるいは、予備のパーツでパソコンが動作するかどうか確認する必要があります。

デバイスドライバ

ハードウェアの不具合の原因として多いのが、デバイスドライバが正常にインストールされていないことです。Windowsのデバイスマネージャにおいて「!」マークが付いていたら要注意です。

また、デバイスドライバを最新のものに更新することによってトラブルが解決することもあります。

FAQページを見る

パソコン関連のウェブサイトやパソコンショップのウェブサイトにあるFAQのページには、典型的なトラブルとその解決法が書かれています。

トラブルが起きたパーツもしくはソフトウェアが特定できている場合は、メーカーのFAQ(Frequently Asked Questions)ページを見ましょう。

検索エンジンで調べる

起こったトラブルについて、類似の事例がないかどうか検索エンジンで調べましょう。 おすすめの検索エンジンはGoogle(グーグル)です。

一番難しいのはキーワードの選定です。何度もキーワードを選びなおす根気強さが必要です。

トラブル直前の状態に戻す

トラブルが発生したとき、その直前の作業が疑わしい場合があります。例えば、拡張カードを増設したとか、新しいソフトウェアをインストールしたとかいった場合です。

作業前の状態に戻して正常になり、そのあと再びその作業を行ってトラブルが起これば、その作業が原因であることが確定します。

初期化はトラブル解決手段の定番

ここで初期化とは、具体的には再起動、リカバリ、OSのクリーンインストール、CMOSクリアなどを指します。

トラブルが起きて、簡単には解決できないようでしたら、初期化しましょう。初期化は、トラブル前の状態に戻すということだけでなく、累積した潜在的なトラブルの要因を取り除くという効果もあります。

例えば、ネットワークの調子が悪いとき、ハブ、ルータ、アクセスポイントなどの機器に対して、一度電源を落として5分くらい放置し、再び電源を入れると正常になるということがよくあります。

パソコンが何となく不安定で、原因が特定できないような場合にはリカバリやOSのクリーンインストールが有効です。

配線ミスでもハードウェアの不良でもないのに、パソコンが起動しないトラブルが発生したとき、CMOSクリアを行うことで症状が改善されることがあります。

原因の特定作業は一つ一つコツコツと

原因がまったく予測できない場合に、原因を特定するときの基本は「一つ一つコツコツと」です。

自作パソコンなら「動作に最低限必要なパーツだけでまずは起動する。正常なら、そのあとパーツを一つ追加して検証する。正常なら、もう一つパーツを追加して検証する。正常なら・・・」という作業を繰り返します。

ソフトウェアなら、「まずはOSとドライバをインストールする。正常なら、そのあとソフトウェアを一つ追加して検証する。正常なら、もう一つソフトウェアをインストールして検証する。正常なら・・・」という作業を繰り返します。

重要なのは、正常動作することが確認できている状態から一つずつ検証する、という考え方です。

質問掲示板で注意すべきこと

質問掲示板を利用するときは、掲示板を利用するにあたっての注意事項を読み、その指示に従ってください。

書き込む前に、過去に同じ質問がないかどうか、過去ログを検索しましょう。

書き込むとき、タイトルに気をつけましょう。タイトルは、質問の内容を要約したものにしましょう。「パソコンが勝手に再起動する」「FDDのアクセスランプが消えない」「AGP4xとAGP2xの互換性について」といった具合です。

「質問です」「教えてください」「困っています」「誰か助けてください」「初心者です」といった、内容がまるで推測できないタイトルは避けたほうがよいでしょう。

情報を出し惜しみしてはいけません。最低でもトラブルの内容、パーツ構成、トラブル前後に自分が行った作業(「何もしていない」も含めて)はきちんと知らせる必要があります。

解決したら、必ずお礼の書き込みをしましょう。それから、実際にどのようにして解決したかという報告をしてください。そうしないと、結局どうやって解決したのかがわからないままになってしまいます。

複数の掲示板に同時に同じ内容の文章を書き込む行為を、マルチポストといいます。マルチポストはマナー違反ですので気をつけてください。例えば、質問をマルチポストしたのち、一つの掲示板で問題が解決したあと、他の掲示板にそのことを報告しない人がいます。質問に親身に答える他の掲示板の人々のことを忘れないでください。

協力

ノウハウの還元

自分が持つノウハウをぜひ世の中に還元してください。トラブルに困っている人がいたら、自分のできる範囲で解決に協力してあげてください。

既存のウェブサイトを利用する

メールや質問掲示板での質問に回答するとき、その質問の内容を理解していても、回答の文章を一から自分で考えて書くというのは時間も労力もかかります。関連するサイトのURLを示し、必要に応じて補足説明を追加するという形にすれば回答の手間が省けます。

宣伝になりますが、パソコン自作について初心者の方から基本的な事項についてよく質問を受ける上級者の方に、上記のような形での当サイトの利用をおすすめします。なお、当サイトは全てのページについてリンクフリーです。

ポイントが貯まる質問掲示板で回答

質問に回答することでポイントが貯まり、一定のポイントを超えると何らかの特典が得られる、という質問掲示板があります。質問者がお礼として回答者にポイントを付与する、という仕組みなのですが、質問者があらかじめポイントを購入する必要がある場合とそうでない場合があります。パソコン関連の話題を扱っているところでは、例えばOKWeb、教えて!goo、答えてねっと、たっぴなどがあります。

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