パソコン自作NAVI

はじめに

Windows XP の提供形態には主に、通常版、アップグレード版、OEM版があります。さらにOEM版には、パソコン搭載版とDSP版の2種類があります。

パソコン1台につき1ライセンス必要である点やインストールできる回数に制限がない点、Windows Updateを行える点はどの製品にも共通です。

通常版

通常版Windows XPは、最も一般的な製品です。OSが搭載されていないパソコンにもインストールすることができます。インストール後、プロダクト・アクティベーション(ライセンス認証)が必要です。また、マイクロソフト社によるテクニカルサポートが受けられます。

アップグレード版

アップグレード版Windows XPは、古いバージョンのWindows製品を使用しているユーザーが、Windows XPにアップグレードするための製品です。価格は通常版よりも安価です。

アップグレード版の機能は通常版と変わりません。ただ、以前のWindowsを使用していることを確認するために、インストールの途中で以前のWindowsのCD-ROMを要求されます。

アップグレードの対象となっているWindows製品は、Home Editionの場合はWindows 98/98SE/Meで、Professionalの場合はWindows 98/98SE/Me/NT4.0/2000です。それ以外(特にWindows 95)はアップグレードの対象外ですので、通常版を購入する必要があります。あと、異なる言語の製品もアップグレードの対象外です。

Home EditionからProfessionalへのアップグレードは、Service Pack 1 適用済みの Professional アップグレード版において可能です。

インストール後、プロダクト・アクティベーション(ライセンス認証)が必要です。また、マイクロソフト社によるテクニカルサポートが受けられます。

OEM版(パソコン搭載版)

一般にOEMとはOriginal Equipment Manufacturing(あるいは Manufacturer)の略で、他社ブランドの製品を製造すること(もしくはそれを行う製造者のこと)を意味します。

パソコン搭載版は、マイクロソフト社がパソコンメーカーに対してWindows XPを供給し、それをパソコンメーカーが自社のパソコンの一部分として販売するという提供形態のWindows XPです。大手パソコンメーカーが販売する製品パソコンによく見られる提供形態です。一方、ショップブランドパソコンの場合は、以下に述べるDSP版が主流です。

大手パソコンメーカーの製品パソコンにおいては、たいていWindows XPがパソコンにプリインストールされて販売されています。またいわゆるい「リカバリCD-ROM」が付属しており、Windows XPがこれに含まれています。そのCD-ROMにはWindows XPのほかにデバイスドライバやアプリケーションも含まれており、別々にインストールすることはできません。したがってWindows XPをまっさらな状態でインストールすることができません。最近では、リカバリに必要なデータをリカバリCD-ROMではなくHDDに格納しているパソコンが増えています。

パソコン搭載版のWindows XPは、当初プリインストールされていたパソコン以外のパソコンにインストールすることは許されていません。また、Windows XPのテクニカルサポートはマイクロソフト社ではなく、パソコンメーカーが行うことになっています。

パソコン搭載版のWindows XPでは、メーカーがパソコンを出荷する時にすでにライセンス認証を済ませているため、ユーザーが改めてアクティベーションの手続きをする必要はありません。また、リカバリやハードウェア構成の変更を行っても、ライセンス認証を要求されることはほとんどありません。

OEM版(DSP版)

DSPとはDelivery Service Partnerの略で、指定販売業者とか販売代理店とかいったような意味です。

DSP版Windows XPはハードウェアにバンドルまたはプリインストールした状態で、販売店が直接ユーザーにライセンスをする形で販売されます。DSP版のテクニカルサポートはマイクロソフト社ではなく、バンドルもしくはプリインストールしたハードウェアのメーカーや販売店が行うことになっています。

DSP版Windows XPのCD-ROMの内容は通常版と同等です。インストール後、プロダクト・アクティベーション(ライセンス認証)が必要です。また、DSP版は通常版より安価に入手可能です。

ライセンスに関して以下のような制約があります。

ショップブランドパソコンや組立キットの場合、DSP版Windows XPをパソコン本体とバンドルする形態が標準的です。しかしその場合、バンドルしたハードウエアと共に使用しなければならないという条件から、Windows XPを別のパソコンに再利用することはできません。

自作ユーザーにとって最もなじみのあるWindows XPの提供形態は、内蔵パーツ(マザーボード、CPU、メモリモジュール、HDD、FDD、光ドライブなど)とバンドルして販売される形態です。このときに提供されるWindows XPはDSP版です。

内蔵パーツとのバンドルでDSP版Windows XPを購入した場合、DSP版はバンドルしたパーツと共に使用しなければなりません。例えばメモリモジュールとのバンドルで購入した場合、DSP版Windows XPを使用するためにはインストールするパソコンがそのメモリモジュールを搭載していることが必要です。また、バンドルしたメモリモジュールを取り外した時点でそのWindows XPを使用する権利を失います。

バンドルするパーツはFDDがおすすめです。なぜなら、FDDは安価であり、パソコンの性能や機能を向上させるために交換する機会が他のパーツに比べて圧倒的に少ないからです。

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