メーカー製パソコン
各メーカー(NEC、富士通、ソニーなど)が販売している完成されたパソコンを購入するという形態です。 最も一般的なパソコンの購入形態です。
メーカー製パソコンのメリットは以下の通りです。
- そのメーカーの信頼度に応じた安心感。
- 必要なソフトウェア(OS、アプリケーション)があらかじめインストールされている。
- 製品サポートが受けられる。
- パソコン本体に保証がある。
一方、デメリットは以下の通りです。
- スペックが画一的で、融通がきかない。
- 無駄なソフトウェアもインストールされている。
BTO
BTO(Build To Order:受注生産方式)は、あらかじめ提示された選択肢の中から パーツ構成を選んでパソコンを注文するというものです。 パーツ構成を変更することをカスタマイズといいます。 メーカーやパソコンショップは、顧客の注文を受けてからパソコンを組み立てます。 BTO方式による販売は基本的にインターネット上でのみ行われています。
BTOのメリットは以下の通りです。
- 要望に合わせて、ある程度パーツ構成を変更できる。
- 無駄なソフトウェアがインストールされていない。
- 製品サポートが受けられる。
- パソコン本体に保証がある。
一方、デメリットは以下の通りです。
- 注文を受けてから生産・発送が行われるため、商品が届くのに数日から数週間かかる (ただし、期間限定あるいは有料の即納サービスが利用できる場合がある)。
- ソフトウェアを買い足していくと、メーカー製パソコンより総合的には高くなってしまうことがある。
BTO方式によるパソコンの購入形態には、大きく分けてメーカー直販とショップブランドの二種類があります。
メーカー直販
BTO方式による販売を行っているパソコンのメーカーとしてはデルコンピュータが有名です。 メーカー直販におけるBTOでは、通常、PCケースやマザーボードにはメーカー独自の規格のものが使用されています。
既製品で有名メーカー(NEC、富士通、ソニーなど)も、直販サイトで一部製品をBTO形式で販売しています。 完成したパソコンが既製品と同等で、しかもカスタマイズができるので人気です。
ショップブランド
ショップブランドパソコンにおけるBTOは、大雑把にいえば、 パソコンショップがパソコンの自作を行っているといったところです。 メーカー直販と違い、PCケースやマザーボードは自作パーツとして個々に販売されているものが使用されています。 随時マイナーチェンジが行われており、旬のパーツを取り入れたパソコンをいち早く販売します。
中古とアウトレット
中古品は、以前に他人が使っていた製品です。
また、アウトレット品とは、在庫品、店頭展示品、返品された製品などです。
中古品やアウトレット品に共通のメリットは、通常の新品よりも安いことです。 一方、共通のデメリットは保証期間が短いことです。
自作パソコン
自分でCPUやハードディスクドライブなどのパーツを一つ一つ選択して購入し、組み立てるという形態です。
必要に応じたパーツ構成が可能ですので、スペックの柔軟性はパソコンの他の購入形態と比べて高いです。 反面、個々のパーツは正常に動作するにもかかわらず組み立てると動作しないといった相性問題が起こる可能性があり、 その場合は原則として保証がないというリスクもあります。
自作パソコンのメリットは以下の通りです。
- 必要に応じたパーツ構成が実現できる。
- 旬のパーツが利用可能。
- 無駄なソフトウェアがインストールされていない。
一方、デメリットは以下の通りです。
- パソコンを組み立てるための、ある程度の知識が必要。
- 製品サポートが受けられない。
- 組み立て後のパソコン本体に保証がない。故障したときは自分で原因を究明しなければならない。
- ソフトウェアを買い足していくと、メーカー製パソコンより総合的には高くなってしまうことがある。
ベアボーンキット
ベアボーンキットとは、基本的にはPCケースとマザーボードがセットとなって販売されているものです。
ベアボーンキットを利用してパソコンを組み立てるためには、 CPU、ハードディスクドライブ、メモリ等を自分で買い足して取り付けます。
あらかじめマザーボードがPCケースに取り付けられ、配線も済んでいるため、 ベアボーンキットによるパソコンの組み立ては通常の自作より簡単です。
組立キット
組立キットとは、パソコンショップが販売している、パソコンを組み立てるために必要なパーツのセットです。 組立キットを購入すれば、あとは組み立てるだけでパソコンが完成します。
組立キットは、大雑把にいえば、ショップブランドパソコンの組立前のパーツ一式といったところです。 あらかじめパソコンショップ側でパーツを選別しているので、相性問題の心配がありません。
組立マニュアルが添付されている組立キットもあります。 また、ウェブ上でマニュアルを公開しているパソコンショップもあります。