はじめに
メインマシンとして新しくパソコンを自作した場合、そのパソコンへ古いパソコンからデータを移行する必要があります。
以下では、OSはWindows、ブラウザはInternet Exproler、メールソフトはOutlook Expressであることを前提として、 古いパソコンから新しいパソコンへのデータ移行の作業手順の一例を紹介します。
データ移行の手順
まず、データ移行の手順の概略を述べます。
- 古いパソコンに格納されているデータをバックアップする。
- 新しいパソコンのセットアップを行う。
- ハードディスクのパーティションを作成し、フォーマットする。
- Windowsをインストールする。
- 拡張カードのドライバをインストールする。
- ダイヤルアップ接続やLANの設定を行う。
- (インターネット経由で)Windows Updateを行う。
- プリンタドライバをインストールし、プリンタの設定を行う。
- 必要なアプリケーションソフトをインストールする。
- ウィルス対策ソフト(推奨)。
- 解凍ソフト(Lhasaなど)。フリーウェアやシェアウェアをダウンロードしてインストールする予定があれば。
- その他必要に応じて。
- バックアップしたデータを新しいパソコンにコピーして復元する。
要は、古いパソコンのデータのバックアップをとり、 それを新しいパソコンにコピーして復元します。
データをバックアップするためのメディア
バックアップにおいては、古いパソコンと新しいパソコンがそれぞれどのインターフェースに対応しているかが鍵になります。 それによって、バックアップに使用するメディアや機器が決まってきます。
データをバックアップするためのメディアや機器として、次のようなものが考えられます。
- CD-R/RW
- DVD-R/-RW/RAM/+R/+RW
- MO
- フラッシュメモリ
- フロッピーディスク
- 外付ハードディスクドライブ
- LANに接続された別のパソコン
あるいは、別の方法として、古いパソコンの内蔵ハードディスクを新しいパソコンに接続してデータを取り出すという方法もあります。
移行すべきデータ
以下は、典型的な移行データの一覧です。
- Outlook Express関連
- メール
- アドレス帳
- アカウント情報
- Internet Explorer関連
- お気に入り
- Cookie
- IMEのユーザ辞書
- その他データファイル
- マイドキュメント内のデータ
- アプリケーションが独自のフォルダに保存しているデータ
Outlook Expressのメールのバックアップと復元
Outlook Expressのメールデータは、すべて「保存フォルダ」と呼ばれるフォルダに独自の形式のファイル(拡張子dbx)として保存されています。 Outlook Expressの保存フォルダの場所は、次のようにして確認することができます。
- Outlook Expressを起動する。
- [ツール]→[オプション]を選択する。
- [メンテナンス]タブを選択する。
- [保存フォルダ]ボタンを押す。
- 保存フォルダのパスが表示される。
メールデータをバックアップするには、保存フォルダの中身をそっくりそのまま保存します。
メールデータの復元は、次のようにして行います。
- Outlook Expressを起動する。
- [ファイル]→[インポート]→[メッセージ]を選択する。
- メールデータをバックアップしたときに使用していたメールソフトを選択し、[次へ]ボタンを押します。
- [参照]ボタンを押して、バックアップしたメールデータの場所を選択します (Outlook Express 6のメールデータをOutlook Express 6でインポートするときは、「ストアディレクトリからメールをインポートする」を選択したのちに、 同様の操作を行ってください)。
- [すべてのフォルダ]を選択して、[OK]ボタンを押します。
- [完了]ボタンを押します。
Outlook Expressのアドレス帳のバックアップと復元
アドレス帳データのバックアップは、次のようにして行います。
- Outlook Expressを起動する。
- [ツール]→[アドレス帳]を選択する。
- [ファイル]→[エクスポート]→[アドレス帳]を選択する。
- ファイル名をつけてアドレス帳データ(拡張子wab)を保存する。
復元の手順は以下のとおりです。
- Outlook Expressを起動する。
- [ツール]→[アドレス帳]を選択する。
- [ファイル]→[インポート]→[アドレス帳]を選択する。
- アドレス帳データ(拡張子wab)を開く。
Outlook Expressのアカウント情報のバックアップと復元
アカウント情報のバックアップは、次のようにして行います。
- Outlook Expressを起動する。
- [ツール]→[アカウント]を選択する。
- [メール]タブをクリックする。
- アカウントを選択し、[エクスポート]ボタンをクリックする。
- ファイル名をつけてアカウント情報(拡張子iaf)を保存する。
復元の手順は以下のとおりです。
- Outlook Expressを起動する。
- [ツール]→[アカウント]を選択する。
- [メール]タブをクリックする。
- [インポート]ボタンをクリックする。
- アカウント情報(拡張子iaf)を開く。
Internet Explorerのお気に入りのバックアップと復元
お気に入りのバックアップは、次のようにして行います。
- Internet Exprolerを起動する。
- [ファイル]→[インポートおよびエクスポート]を選択する。
- [次へ]ボタンをクリックする。
- [お気に入りのエクスポート]ボタンをクリックする。
- エクスポート元のフォルダ(通常ではFavoritesフォルダ)を選択し、[次へ]ボタンをクリックする。
- [ファイルまたはアドレスにエクスポートする]を選択し、入力フォームの中に「保存先のフォルダのパス\bookmark.htm」を入力し、[次へ]ボタンをクリックする。
- [完了]ボタンをクリックする。
復元の手順は以下のとおりです。
- Internet Exprolerを起動する。
- [ファイル]→[インポートおよびエクスポート]を選択する。
- [次へ]ボタンをクリックする。
- [お気に入りのインポート]ボタンをクリックする。
- [ファイルまたはアドレスにインポートする]を選択し、入力フォームの中に「(保存しているフォルダのパス)\bookmark.htm」を入力し、[次へ]ボタンをクリックする。
- インポート先のフォルダ(通常ではFavoritesフォルダ)を選択し、[次へ]ボタンをクリックする。
- [完了]ボタンをクリックする。
なお、Favoritesフォルダの場所は
- Windows 2000/XPの場合は、「C:\Documents and Settings\ユーザ名\Favorites」
- Windows 98/Meの場合は、「C:\Windows\Favorites」
です。
Internet ExplorerのCookieのバックアップと復元
Cookieのバックアップは、次のようにして行います。
- Internet Exprolerを起動する。
- [ファイル]→[インポートおよびエクスポート]を選択する。
- [次へ]ボタンをクリックする。
- [Cookieのエクスポート]ボタンをクリックする。
- [ファイルまたはアドレスにエクスポートする]を選択し、入力フォームの中に「保存先のフォルダのパス\cookies.txt」を入力し、[次へ]ボタンをクリックする。
- [完了]ボタンをクリックする。
復元の手順は以下のとおりです。
- Internet Exprolerを起動する。
- [ファイル]→[インポートおよびエクスポート]を選択する。
- [次へ]ボタンをクリックする。
- [Cookieのインポート]ボタンをクリックする。
- [ファイルまたはアドレスにインポートする]を選択し、入力フォームの中に「(保存しているのフォルダのパス)\cookies.txt」を入力し、[次へ]ボタンをクリックする。
- [完了]ボタンをクリックする。
CookieファイルはCookiesフォルダに保存されています。Cookiesフォルダの場所は、
- Windows 2000/XPの場合は、「C:\Documents and Settings\ユーザ名\Cookies」
- Windows 98/Meの場合は、「C:\Windows\Cookies」
です。
IMEユーザ辞書のバックアップと復元
IMEユーザ辞書のバックアップは、次のようにして行います。
- IME辞書ツールを起動する。
- [単語の一覧]タブをクリックする。
- [ツール]→[一覧の出力]を選択する。
- output1.txtを保存する。
- [終了]ボタンを押す。
- [用例の一覧]タブをクリックする。
- [ツール]→[一覧の出力]を選択する。
- output2.txtを保存する。
- [終了]ボタンを押す。
復元の手順は以下のとおりです。
- IME辞書ツールを起動する。
- [単語の一覧]タブをクリックする。
- [ツール]→[テキストファイルからの登録]を選択する。
- (バックアップ時に作成した)output1.txtを開く。
- [終了]ボタンを押す。
- [用例の一覧]タブをクリックする。
- [ツール]→[テキストファイルからの登録]を選択する。
- (バックアップ時に作成した)output2.txtを開く。
- [終了]ボタンを押す。